最先端の研究を支える「高性能・大容量リチウムイオン2次電池」

弊社の水中ロボット向け大型電池は、リチウムイオンの特性(小型・高エネルギー)を活かし、「移動体用の動力源」として開発された高性能で大型の「組電池システム」です。
弊社の「組電池システム」は「防爆」はもちろんのこと、「過電流保護」や「漏水検知」等、過酷な条件での使用に耐えうる様に設計されています。

燃料電池とは異なり、「水を排出しません」ので、あらゆる移動体の動力源として適用可能です。

1997年に、滋賀県琵琶湖研究所東京大学生産技術研究所によって基本設計された自律型潜水ロボット「AUV= the Autonomous UnderwaterVehicle、 名称:淡探(たんたん)」は、1998年から2000年にかけて、三井造船株式会社によって建造されました。
ロボットを水中で動作させる為には「コンパクトで軽く、エネルギー密度の高い、高性能な電池」が要求されます。
「淡探」には弊社が開発を担当した、大容量リチウムイオン2次電池が登載され琵琶湖の最前線の研究に貢献しています。
このリチウムイオン2次電池は、電気容積・重量あたりのエネルギー密度共に、「世界一」の性能を誇っています。
(2000年3月建造時)

長さ2.0m、幅0.75m、高さ0.75mで、180kgの空中重量があります。
最高巡航速度は2ノット(秒速1m)、最大潜行深度は150mに設定されています。
また最高速度で潜航した場合、約20kmの連続航行ができ、停止して観測する場合には12時間までの連続潜水が可能です。
約4KWh容量のリチウム2次電池を登載し、ケーブルなしで水中を移動することができます。

出力電圧:133.2V(平均)
出力電流:15A(MAX)
電池容量:28.8A/h
放電電力:3836W/h